あなたの中のインナーチャイルドを癒していきます

このセッションでは、キャシー天野さんのACR （アクセスコードリーディング）を使います。インナーチャイルドを癒すためには、潜在意識にいるその子が本当はどんなふうに考えているのか、そこを知りたいですよね、なぜなら、そこがわからないと、どんなに顕在意識の私（これが私だと思っている私の意識）ががんばっても、潜在意識に引っ張られてうまくいかないからです。いつも同じ行動パターンをとってしまいます。変わろうと思っても変われない理由はそこにあります。

潜在意識は言葉のない世界ですから、言葉ではたらきかけることはできません。ACRでは、フェルトセンス（felt sense）を使って、潜在意識の深いところに入っていきます。フェルトセンスは、「感じられた意味」と訳されますが、言葉を感覚に戻していく、そのプロセスのことです。イメージなどの世界ですね。セラピストと対話をしながら、クライエントさんのフェルトセンスを表に出していきます。

フェルトセンスによって潜在意識の場が十分に開いてくると、過去のある思い出が、あなたの意識のドアをノックしてくれます。つまり、過去のある出来事が、あなたの中に思い出されてきます。そうなると不思議なんですが、その出てきたことを話したくなるんですね。

これは、現象学で連合と呼ばれるものです。その思い出をクライエントさんに語ってもらって、クライエントさんとセラピストはそこがどんな様子であるかを一緒に観察します。この時、クライエントさんの視点は第三者的な見方をしています。ですから、自分のことなのですが自分ごとじゃないスタンスでその出来事をとらえやすくなっています。距離があるので、今の私だったらこんなふうにするなあという気持ちになりやすいです。自然にそうなれたら、そこで修正をします。

他人のことはよく見えるけど、自分のことはすごくわかりにくいという経験はありませんか？自分のことはあまりにも自分とくっつきすぎていて、とてもわかりにくいのですよね。この連合という現象が起こることによって（実際にはこれをセッションで引き起こすのですが）、自分の課題を客観的な視点をもって見ることができるので、インナーチャイルドが教えてくれているものを受け取りやすくなります。 

そこでは、何か本質的なことをあなたに語りかけてくれます。これはインナーチャイルドの声でもあります。上にも書いたように、潜在意識は言葉をもたないので、声なき声ですが、自分にはわかるのです。なぜなら、あなたが自分自身の声を直接きく、直接感じる経験だからです。

私がこのセッションが好きな理由は、自分の経験から出てくることを直接うけとるので「わかる」という実感がともなうところです。直接経験していることなので、わかるとしか言いようのないものです。 

日常の生活に戻って、自分の感じ取り方が変わってくると、例えば人間関係などで、今まで反応していたことに反応しなくなっている自分に気づくことがあります。周りも違って感じられてきたりします。

このセッションは一回でも変化を感じることができますが、やはり長年の考え方などのクセというのは手強いです。数回受けることでより効果が感じられると思います。または玉ねぎの皮むきのイメージで、気が向いたときに定期的にやるのもいいと思います。

時間は９０分としていますが、状況によっては少し長くなったり短くなったりします。セッションの自然な流れを大切にしたいので、どうぞご了承ください。