なんだか、やられたシリーズが連載コラムのようになってきていますね(笑)。
これは昨年9月の写真ですが、左足の小指を椅子にぶつけて関節がはずれてしまって病院に行ったときのものです。
土曜日の夕方だったのであわててERに行ったのですが、先生は見た瞬間、「あ、関節が外れてるね。入れなおしたらすぐ治るよ」と言ったので、私は「ええぇぇぇ!麻酔もしないんですか?そんなの痛すぎます!」っと言うと、先生は、「いやいや、そんなに痛いものじゃないよ。・・・(ポキッ)・・・ほら、痛くなかったでしょ?」と言いながら関節をものの見事に一瞬で入れてしまいました。
私は確かにまったく痛くなかったので、「えっ?もう終わったんですか?」って聞いたら、先生は笑いながら「終わりましたよ」とのこと。そして後の治療としては、今は関節が外れやすくなっているから、小指のサポートとして薬指と一緒にテープを巻いて、また外れないように注意するだけでした。
と、ここまでは良かったのですが、ここからアメリカの医療制度の問題です。
アメリカは医療費が恐ろしく高いです。実は以前、猫にかまれて指が炎症を起こしたので、ERに行って抗生物質の点滴投与と、手のレントゲン撮影を行っただけで、$2000(約20万円)請求されたことがあります。当時私は学生保険から普通の労働保険のようなものに切り替えるちょうどその合間だったので、無保険でした。$2000はさすがに高額なので、病院の人たちも、オレゴンには州が低所得者で無保険の人の医療費を補助するサービスがあるから、そこに申し込んでみなさいと言ってくれたので、医療費補助に申請してみたのですが、当時フルタイムの仕事をして収入があったために、却下されました。そしてその結果、私は泣く泣く払いました。
そのときの失敗を元に、今後はなんとしても保険の切れ目を作らないぞ!と意を決し、それ以降はずっと保険に入っています。
そこで話は足の小指の治療に戻りますが、治療費が全部で$625(約6万円)請求されました。でも今回は私は保険に入っているので安心です!さっそく保険会社に電話をして、事情を説明し、病院側とやり取りをしてもらいました。
それですっかり安心していたのですが、、、
約半年たった昨日、保険会社から最終的なお知らせが届いて、$200は保険でカバーされるけど、残りの$425は自分で払ってねという通知でした。
$425!治療時間約2秒で、しかも保険に入っていてですよ!ああぁぁぁ。切ない。切な過ぎる。(ToT)
こんなことが時々起きるから、アメリカは一生住む場所ではないと思うんですよね。今はまだおかげさまで健康なので大丈夫ですが、これから年を取っていくと、あそこが悪い、ここが悪いと、何かと病院にお世話になることも多くなると思います。そうすると、よほどのお金持ち、または良い(=高い)保険に加入していない限り、良い治療は受けられないでしょう。
なので主人とも、将来は医療制度が充実していて、病気や怪我のせいでお金の心配をしなくてすむ国に住みたいね、と言っています。そういう意味では日本は(アメリカに比べると)とても良いと思います。またはヨーロッパ諸国などはその分税金は高いですが、医療制度や教育のシステムが充実しているので良いですよね。
将来どこに住むか、また真面目に考えなければいかないなと考えされられる出来事でした。
Junko
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Junko
Apr 7, 2013
Sakura先生、Sachiko先生、コメントありがとうございます。なるほど、医療費が安いだけでは安心できなくて、医療へのアクセスも大事ですね。ちなみにアメリカもERに行かない限り、最初はfamily doctorに診てもらうのが一般的です。日本の医療に慣れている私たちはちょっと違和感を感じませんか?例えば皮膚科も婦人科も同じ先生に診てもらうわけですからね。医師たちは本当にすべての科の必要最低限の知識はあるのだろうか、もしかしたら小さな症状を見落としたりするのではないかと不安に思うことが多いです。そして、ここでもfamily doctorの予約はとりにくいのですが、幸い今私は主人が大学に通っているので、配偶者として大学のクリニックを利用することができて、そこは医療費も他の病院より安くて予約もその日のうちにとることができます。ERはないので、土日等の診療時間以外は対応してくれませんが、診療時間内なら駆け込むことができるので、重宝しています。しかし、こうしてみると、日本の医療システムって良いですよね。
Sachiko
Apr 6, 2013
緊急診察代までかかるとは、本当にアメリカの医療はお金第一と言った感じですね。Sakura先生と同じく、イギリスも家の近くのGeneral Practice (GP)に登録しておいて、まずはそこで診てもらってからそれぞれの専門家に診察してもらうので、深刻な病気の場合は発見が遅れるのが問題になりますよね。やはり日本の医療がお金もかかりすぎず、すぐに診てもらえて良いのかな、と思います。 私も去年、当日診てもらわないと困る状況だったけれどGPではもちろん診てもらえず、予約の要らないwalk inの所に行ったら三時間待ちで、仕事があり待つ事も出来ず、運良く持っていた抗生物質で自力で治したという辛い経験があります。 公立学校の質はイギリスもやはり考えてしまうものがあります。イギリスに住んでる方は、評判の良い公立の学校に入れる様に、わざわざその学校の近くに引っ越す事が当たり前になってる程なので(近くに住んでいる方が入学出来る確率が高い為)。高校までは日本で・・・と考える気持ち、すごく分かります。
Sakura
Apr 6, 2013
カナダの医療システムもイギリスと同じような感じです。病院にいく際は何も払わず治療が受けられます。月の保険代は収入のある人は月5000円ぐらいで学生・無収入の人は無料です。ただ、Sachiko先生も書かれているように、待ち時間や専門医師や精密検査の予約がをとれるまでに本当に長いです。残念ながらその間に病気が悪化する人もいます。日本のように内科、耳鼻科、眼科に行くのではなく、カナダではまずはgeneral doctor(一般科)かfamily doctorに診察してもらいます。もっとcareが必要な場合はそこから専門家に診察してもらうための紹介状を出してもらいます。そこから、診察の科と体の状態にも寄るが、数ヶ月の予約待ちもあります。私の知り合いはおなかに腫瘍みたいなのができ、family doctorでの診察→内視鏡検査まで予約待ち→結果待ち→ガンの専門科での診察と、長い待ち期間の間に状態が悪化して亡くなりました。もちろん、emergency、事故、命にすぐにかかわる場合は例外ですが。元気なうちはいいですが、私も医療システムについてはいろいろ考えさせられます。
Junko
Apr 5, 2013
Sachiko先生、コメントありがとうございます。そうなんです、アメリカの医療費は高いんです。特にERに行くと緊急診察代みたいなものが加算されてべらぼうに高いです。イギリスでの予約は早くて3週間待ちなんですね。ちょっとした風邪だと予約してからいざ病院に行くまでに治ってしまいそうですね。子育てに関しては私もアメリカではちょっと・・・と思っています。安い公立学校に行くと教育の質は悪いみたいですし、私立はとても高いですし。大学は充実していると思うんですけどね。高校までは日本で、大学からはアメリカでというのが良いのかなと思っています。
Sachiko
Apr 5, 2013
Junko先生、こんにちは。アメリカの医療は高いと何度も耳にしていましたが、本当に高いですね。イギリスは逆に薬代以外はタダで治療が受けられるのですが、その代わり病院の予約がなかなか取れず、早くて三週間後、精密検査になると二ヶ月後とかになったりするので、困りものです。私は医療ではないですが、イギリス現地のガラの悪い子供達を見ていると、イギリスで子供は育てたくないな・・・と思ってしまいます。