ラクダと蛇のおもてなし - フランスからモロッコを訪れて

Shibashiba


少し前に、観光客相手のらくだ乗りで、ぼったくりに気をつけろみたいな話題がありましたね。

私も幼かった息子とらくだに乗ったことがあります。

フランスに住んでいた頃で、モロッコは目と鼻の先。

フランスではバカンス先として人気でした。

私たちがお金持ちに見えなかったからか?ぼったくられることもなかったと記憶しています。

モロッコは、ラクダばかりではありません。

空港を出て町に降り立つなり、蛇を手にした現地の人に囲まれました。

生き物大好きな息子はすっかり魅了されてしまい、早速ヘビくんと記念撮影。

いやだったら途中で断っているはずで、サービスを受けたからにはお金を払うのは当然。

財布を握っていた夫に私は一言、「坊やは喜んでいたからね。」

なぜ念押ししたかというと、フランス人は倹約家が多いので有名ですが、商売のプロである夫は値切りすぎてトラブルことがあるのです。

コロナの感染拡大で、野生動物と人間(研究者でもない観光客とか)の近づきすぎが警告されています。また、観光客にサービスさせられる動物の福祉も問題となっています。

あの蛇たちは煙などで無理やり大人しくさせられていたのではないか?と今になってみると心配です。

しかし、動物たちが虐待されていないかぎりは、どんより曇ったパリから太陽の光が降り注ぐマラケシュに着き、蛇と戯れた思い出は、今でも眩いばかりに色鮮やかなものです。

This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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