▶夢や希望~カナダへの道③
▶過去は変えられねえ!~カナダへの道④
▶何かの足しに日本語教師~カナダへの道⑤
▶揺らぐ牙城~カナダへの道⑥
▶ちゃっかり!な裏切り者~カナダへの道⑧
▶29歳・独身・無職~カナダへの道⑨
▶出戻り成田~カナダへの道⑩
Toriaは、カナダの冬が好き??
観光地である、私の住む町は
春から秋は観光客でいっぱいだ!
でも、冬はジモティー(地元の人たち)だけの季節になる。
生活感溢れる「本当の」
カナダ東部マリタイムエリアの風景が見られるのが…冬!
空気がぴーん!と張りつめた、寒さがしんどいのが…冬!!
じっ!と耐えて、足固めをしているのを感じさせてくれるのが…冬!!!
この3つ~今でこそ、冬がサイコーと言うけれど…ꉂ(ᵔᗜᵔ*)ァ,、'
長いフライトを経て、ハリファックス国際空港に降り立つと
そこは、とんでもない寒さだった。
2月のカナダ東部、いちばん寒い時期。
「寒い! 寒い!!」とは聞いていたものの
息を吸い込むと、咳き込んでしまう。
それに、鼻毛が凍っているんではないか!?と思うような
妙な感覚が、鼻に襲う。
カナダに来た事は、何も後悔していない…
しかし、わたしはふと不安になった。
こんな咳き込む寒さの中、わたしは暮らしていけるんだろうか~(_□_:)逆さ~
到着早々、連れていかれたのは
ダウンタウンのホテルのレストラン。
雇用主の日系企業T社の社長をはじめ、そこには日本人の顔が並んでいた。
社長は50前後か!?…
それに、わたしと同じくらいの歳の事務員の女子、ワーホリで来ているという20代女子。
そして、その友達という男子学生。
歓迎会なのか何なのかわからぬ場所に、わたしは座っていた。
そして、わたしは胸の内で呟いた…。
外の寒さも去る事ながら
なんてトコに来ちまった!(゚□゚)
カナダでの就職先は、日本でやっていた仕事と同業種とは聞いていた。
しかし、今
この場の雰囲気の先に、わたしがかつて、やっていた仕事と同じ風景は見えてこなかった。
食事を終え、連れていかれたのは
オフィス兼住居スペース。
キッチンに部屋3つのアパートメント。
「ここに泊まれ!」という事らしい。
わたしの頭の中には
あの「ドナドナ」のメロディーが流れていた。
夢のカナダでの暮らし…
一応、ワーキングホリデーだった…はず。
だが、この始まりには
すでに、夢も希望も感じられない。
後悔はしてないのだ…いや、後悔をしたくなかった。
でも…
わたしのは中ではひたすら「ん?」と言い続ける、自分がいた。
翌日、隣の町にあるというオフィス兼工場へ
社長と車で向かった。
今まで見た事のない
殺風景なビジネス家屋が、長屋のように立ち並んでいる。
その中に、オフィスはあった。
社長はエラく上機嫌だ。
「日本の大手商社で働いていたTORIA ちゃんみたいな子が来てくれて嬉しいよ~」
社長の言葉にわたしは、愛想笑いで応えた。
工場と言っても、小さな作業場が2つあり
奥にオフィスがある。
スタッフは、日本語を話せるカナダ人のカレンちゃん
労働ビザで働いているという日本人のかえでちゃん
その他に、難民のキューバ人が何人か働いていた。
ここまで小さい会社だったとは…と思いつつも
カナダで、英語もろくに出来ないわたしが仕事が出来るのは
此処しかない!
それが現実だった。
自分が願って願って
ようやく、歩き始めた「カナダへの道」。
引き返す事は、考えられなかった…
松任谷由実「ベルベット・イースター」(Original 1975)
今になれば、何もかもが笑って話せてしまうんですが
当時は、何もかもが
「思っていたとのは違う!」の連続。
カナダに来て1週間経った時に、私はアナフィラキシーショックで
救急病院へ行く!という
いきなりの病院デビュ~まで果たす!という事態まで勃発。
さぁ~ここからが、まだまだ色んな事が起こります。
カナダはわたしにたくさんの試練を与えてくれます~続きを読む
TORIA (o ̄∇ ̄)/