ゴールデンウィークまで1ヶ月を切りましたね。コロナ関連の規制が次々と解除される中、待ちに待った韓国旅行を計画している方も多いことでしょう。長いコロナ鎖国(?)中、ひたすら韓国語習得に邁進していた皆さんも、いよいよドキドキの実戦デビューとなります!
さて、韓国の空の玄関口といえば、言わずと知れた仁川国際空港です。仁川広域市にあるから仁川空港、これももはや一般常識ですよね。それでは、同じく首都ソウルにアクセスする金浦国際空港の所在地はどこでしょう?そりゃあ、「京畿道金浦市」に決まってるでしょ……ではないのですよ、皆さん!何と金浦空港の住所は「ソウル特別市」なのです。なぜ金浦にないのに金浦空港なのか。実は、現在の所在地の住所が開港当時は「京畿道金浦郡」だったのですが、この地域が後に行政区域変更によりソウル特別市に編入されてしまったからなのです。このような経緯で、「金浦にない金浦空港」が誕生するに至りました。
さらに、韓国には金浦空港とそっくりな歴史を持つ空港があります。それが、韓国第2の都市釜山にアクセスする金海国際空港です。金海空港も開港当時の住所が「慶尚南道金海郡」だったため、地名にちなんだ名称が付けられました。ところが、開港からわずか2年後に所在地が釜山直轄市(現在の釜山広域市)に編入されたため、こちらも「金海にない金海空港」となってしまったのです。
「金浦空港が金浦ではなくソウルにあり、金海空港が金海ではなく釜山にある」という事実は、地元民でない限り大韓民国国民ですら知らない人も多いんだとか。何を隠そうかつてソウルと釜山に住んでいた私自身も、当然金浦にあるから金浦空港で金海にあるから金海空港なんだろうと、これっぽっちも疑ってみたことがなかったのです^^;ソウルでも釜山でも、地元民になり切れていなかったという証拠でしょうね。