イスタンブールの隅っこで ~テラスでチャイ、つれづれ便り⑦~

A Suzuki

皆さま、こんにちは。イスタンブール在住のSuzukiです。

イスタンブールは今年も暖冬です。残念ながら今年も雪が降りそうにありません。12月、1月の最高気温が16℃近い日が多く「今からこれだけ暖かかったら、夏はどうなるんだろう?昨年だって最高気温38℃の日とかがあったのに…」と、思わずぞ~っとしてしまいます。

これだけ暖かいので、冬でもテラスでのんびりチャイ(お茶)を楽しめそうですが、冬場のテラスは…
ゆっくりと座るスペースがありません(↑)夏場と違ってとにかく洗濯物が乾かないので、常に洗濯物でいっぱいいっぱい…。

と言うことで・・・今回の「イスタンブールの隅っこで」はテラスからではなく、お家の中でつぶやきます。
 
さて、12月・1月と言えば…冬休みにクリスマス!大晦日・お正月と楽しいイベント目白押し!!という感じですが、残念ながら私の暮らすトルコではイベントがありません。年越しも1月1日が一日だけお休みで、それ以外はまったくの通常運転です。子供たちも今年も1月2日には普通に学校に行きました。
さすがに最近は慣れて来ましたが、トルコに来た当初は寂しく感じたものです。
それでも、数年前までは12月~1月にはデパートにクリスマスツリーが飾られたので、少しは年末風情があったのです。それが、何年も続く自粛ムード(戦争に地震)に不景気…クリスマス飾りのある場所も年々減り続け、最近は「1年中、楽しいイベントも季節感もなく、メリハリもなく、ただだらだらと時間が過ぎていくな~」という感じが強くなってきました。
 
そこで「せめて家の中くらいはツリーを飾って明るい気分にしよう!」と、イルミネーションライトを取り寄せることにしました!
「クリスマスなんてキリスト教徒の祭りだ…」とぶつぶつ文句を言う夫さんを「いいじゃん、いいじゃん、ただのイベントじゃん、家の中くらい明るくしたいよ~。日本にいたら1年中いろんな行事があって楽しいんだよ~?子供達にもそういう感覚を体験させてあげたいよ~」と言いくるめ、うきうきとリビングにあるベンジャミンを飾り付けます。

そして、いよいよスイッチ・オン♪♪
「・・・・・たなばた?」
 
「クリスマスなんてキリスト教の…」と最後まで文句を言って渋っていた夫さんも、このクリスマスツリーに見えないツリーを見て完全に沈黙。
「何か違うけど、きれいだよ~?」と子供達。
 
しまった。イルミネーションライトと一緒にツリーも取り寄せるべきだった…。
 
でもまあ…確かにきれいだし…いいか?これなら夫さんの文句を聞かされる事もなさそうだし?夫さんはゆるいイスラム教徒ですが、なんとな~く家の中にクリスマスツリーを飾ることに抵抗があるようです。今回は私が無理を言って飾ることにしましたが、やはり無理強いは良くありませんよね。うんうん。結果オーライ、というやつで;
 
クリスマスと言えば…私が小学生か幼稚園児の頃、友達から「12月24日の夜に枕元に靴下を置いておくと、良い子にはサンタさんがプレゼントを持ってきてくれるんだよ~」と教わって、早速その夜こっそりと靴下を置いて、ワクワクして眠ったことがありました。翌朝、空っぽの靴下を手に「が~~ん!!」となっていたら、母親に「うちは仏教徒だからサンタさんが来ないんだよ」と言われましたっけ。
思えば、うち(生家)もクリスマスとかのイベントには無縁な家庭だったなぁ…。
 
我が家のこの「クリスマスツリー」も、何らかの形で子供達の記憶に残っていくのでしょうね、きっと。どんな風に残っていくのか…楽しみです。
This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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